基準信号源の位相雑音

リソース

 

関係者

本研究室が独自に開発した、微小な位相雑音の測定技術を、基準信号源に適用します。

図2.1:水晶発振器の出力信号を位相雑音測定した結果(丸)。市販の位相雑音測定器で得られた結果(実線)とよく一致する。

 

背景

本研究室が独自に開発した、デジタル音響機器のサンプリングジッター測定技術は、原理的には可聴周波数よりも高い周波数の信号源に対しても適用可能です。そこで私たちは高速デジタルオシロスコープを用いて、水晶発振器の位相雑音測定に成功しました。従来の位相雑音測定法は周波数領域の測定であったのに対し、新しい測定法は時間領域での測定という特徴があります。この測定法を2023年9月に国際特許出願しました。

 

波及効果

基準信号源は、時刻同期、無線通信、デジタル信号処理といった現代社会を支える技術に必要不可欠な電子部品です。基準信号源の雑音特性を、時間領域という新しい観点で測定することで、性能向上に貢献できると期待しています。